うちの「らき☆すた」カテゴリに入れるのも、憚られます。
本については、あまり、悪い感想は書かない私です。
「自分には合わない」という評価をする本も多数あります。「面白くなかった」という評価をする本もあります。しかしながら、竹井10日著の「らき☆すた スーパー童話大戦」は、そのどちらにも当てはまりませんでした。
あえて言うならば、
「暇つぶしにすら、ならなかった本」
「プロである作者が、きちんとした出版社から出したとも思えない本」
「購入して、読もうとした記憶ですら消し去りたい本」
とでも表現すればよいのでしょうか。
まったく自分に興味のない分野の通信販売カタログを見ていた気分でした。
薄い本です。仕事帰りに書店で購入して、帰宅するまでに読み終えるだろうと思いましたが、半分まで読んで、読むのをやめました。最後のオチだけを確認して、そのままです。税込で500円。この本を、月々何千円かのお小遣いをやりくりしているような子供が買うと考えると、非常に悲しくなってきます。もっと、他のコミックスとかを買った方が良かったろうにと思えてきます。
何なんでしょうね、作者竹井10日さんは、何が書きたかったのでしょうか。私には理解できません。理解しようとも思いません。締切に追い込まれての、「やっつけ仕事」と考えらるならば、まだ、理解できますが。「らき☆すた殺人事件」多少のことは目をつぶれば、よかったと思います。「らき☆すたオンライン」まぁ、まだ、アリだったと思います。しかし、今回のこれはいったい何なんでしょうか?作者の竹井10日さんは、ここまでして「らき☆すた」にまとわりついて、そんなに「甘い汁」が吸いたいのでしょうか。ネット上を探せば、こんな本よりも、ずっと面白い、そして、キャラへの愛が伝わってくるオリジナルストーリーは、いくらでも、転がっていると思います。同人小説でも、もっと素晴らしいものが数多くあることでしょう。
もう少し私が若かったら、この「らき☆すたスーパー童話大戦」を、びりびりに破いて、燃やしている写真でもアップしていただろうと思います。ものを書く人間、ものを作る人間にとっての最大の屈辱をもって応えていただろうと思います。
もう二度と、竹井10日さんの作品は、私は、買いません。