トンカツうどんというものがある。
というか、これがメニューとして食べられるお店を私は、知らない。通常は、うどん屋さんのトンカツ定食(うどん付き)のトンカツをうどんの上にのせて食べる。
これが、結構、おいしいのである。
………信じてないな……。
かつ丼というメニューがあるのは、知っておろう。トンカツをしょう油出汁とともに煮て、卵とじにしてご飯の上にのせたメニューである。トンカツとしょう油、出汁の取り合わせに違和感は、なかろう。トンカツとしょう油、出汁はよく合うのじゃ。
また、うどんには天かすをのせるというのは、よくあること。うどんだしに油が混ざると非常に旨味感が増すのである。天かすの代わりに、かつの衣が入っていても違和感なかろう。
天麩羅うどんというものがあるのだから、カツがのっていても不思議なかろう?
また、立ち食いうどん屋には、コロッケうどんなるものもある(私は、これはあまりうまいとは思わないんだが。ねっとり系のものをうどんの上にのせるのはどうかと思うんだが…)。
よって、トンカツうどんは、別に違和感ないはずである。……これまで、あまり一般的でないだけで。
実際に作ってみるとこうなる。
さすがに、キャベツまでのせると別の食べ物になるので、キャベツは付け合せ。で、これをやるには、トンカツはロースカツです。ヒレでは、油分が少ないのでだしに旨味があまり加わらない。普通に七味を、ぱっぱぁっと振って、頂く。
トンカツの衣にうどんだしがしみこみ、じゅわわぁっとなる。カツの一切れをとり、噛みしめると………だしによって暖め融かされたロースの油が口の中にじゃわわぁっと広がる。そこでうどんをずずーーーーっとすすりこむ。適度な油分と交じり合ったうどんの風味が口に広がる。
ウマー。
ちょっとネギを多めにいれるのが、ポイント。
ネギの風味としゃきしゃき感が、多少、ひつこくなりがちな味覚をすっきりとさせてくれる。
ウマー。
まぁ、元々は、だいぶん前の「クッキングパパ」でソバのバージョンを見たもんなんだが。
田中が夢子さんに結婚申し込む、少し前くらいの話だったと思うので、いったい、何年前の話なんだろう???