アバン、三原素子の「よーく、燃えるよ。ひひっ」が、なかなかよい。で、燃焼試験中のエンジン大爆発。
で、まだOPは、暫定版のまま。
太ろうとして夜食を食べるゆかりの描写。
夜食1日目。上弦の月に、ほんの少し足らないくらいの月だった。ゆかり、ひし形4つの柄の黄色のTシャツ。
夜食2日目、月の描写なし。ゆかり、ひし形4つの柄の白いTシャツ。
夜食3日目、上弦の月を少し超えたくらいの月だった。ゆかり、ひし形4つの柄のピンクのTシャツ。
そして、さつきさんに尋問を受ける。先週より0.6kg増えていると言われ、「カロリー計算、やり直さなくちゃだめかしらね。」と言われる。尋問中、ゆかり、4つのハートマークの柄の白いTシャツ。
夜食X日目、満月。ゆかり、4つのハートマークの柄の白いTシャツ。服装から推察するに、おそらく、さつきさんに尋問を受けたその日のことと思われる。
なるほど。月の形から推察するに夜食3日目から、6日ぐらい経過したものと考えられるわけですなぁ。つまり、ゆかりは、約10日間近く夜食を食べ続けたということがわかるわけですなぁ。なかなか、やるな…。この描写力の細かさは。
や、ちょっと、京アニのカノンで月の描写がなってなかったので、ちょっと真剣に考察してみました。
ただ、海に映る月明かりが、常に同じなのは、どーゆーこっちゃ?毎日、約50分ずつ、夜食の時間を遅くしていったのか???
さて、今回、木下さんの話の持って行き方が最高でした。不覚にも、涙が出そうになりました。はっきり言って、原作を上回ってました。
どこがなのか。
まず、マツリに「ゆかりは、宇宙に行きたくないね。だから、太ろうとしたね。行きたくないなら、そう言えばいいね。代わりにマツリ、行くよ。」と言わせたこと。この台詞は原作にはないアニメオリジナルのものでした。あらかじめ、Aパートで、蕎麦食いながら、ゆかりが責任感が強く、プレッシャーと異母兄弟のマツリのためにそんな行動をとったということが暗に示されていたため、決してゆかりは宇宙に行きたくないわけではないはずなのに、マツリにそのように指摘されると、ゆかり自身の動揺をさそったと思いました。
その後に、木下の月、宇宙への夢の話、そして、その夢が潰えた話をもってきた。
そして、アニメオリジナルの「この基地の連中は夢を持っている。宇宙への夢をな。責任に押しつぶされそうになったら、みんなの夢に乗っかってしまうといい。任務じゃない。お祭りの神輿に乗るんだ。小型軽量のロケットで女子高生が宇宙への新たな一歩を刻む。私は、痛快、この上ないと思う。」という木下の台詞が、原作のように、いきなり普段の口調に戻って、ベッドに帰ることを命令するよりも、ずっと、深みをもたらしました。
つまり、木下は単に、ゆかりを羨んでいるのではなく、新たに、ゆかりを宇宙に送り込むという夢をもっているということをアニメ版では明確に示したわけなんですよね。
そしてその木下の話を聞いているゆかりの表情で、ゆかりの決意がよく表現されていたと思います。最後の「マツリ、明日から0.6キロ減らすよ」という台詞がなくても十分だったと思います。そして原作にあった「事情を知らない者なら、宇宙飛行士になった自分を羨むこともあるだろうけど……すべてに精通した者からも羨まれていることを自覚したのは、これが初めてだった。」というモノローグのようなものも不要になったわけですね。
でラスト。再び、三原素子さんの「でもさあ、今のままじゃ、飛ばないと思うんだよね。なんか、こう、大胆なことしないと。」という台詞が…。「枯れた技術の集大成」という話は、来週、出るんだよね?
ちなみに、今回のサブタイトルのlaunch padとは、「ロケット発射台」の意味で、それが転じて「出発点」という意味だそうです。見事なまでの、ゆかりの出発点が描かれていたと思います。
でもなぁ…月をなぁ、もう少しだけでいいから、綺麗に描いて欲しかったなぁ…と思ってしまいます。せめて、京アニの月くらいの綺麗さに……って、それめちゃめちゃ綺麗やんか。
やぁ、心を入れ替えて見るようになった今回、こんないい話にしてくれて…、非常に満足です。ただ、やっぱり原作第3巻の月の話まで、見たかったよなぁと思ってしまう…。