さて、とりあえずの体験記をつづっておきたいと思います。
私、大学は理学部の化学科出身、大学院修士は有機化学専攻。でも、修士、博士とずっと、生物化学(酵素化学)をやっておりましたので、危険物取扱者試験と関係が深そうな内容のことは、大学時代にしかやっていなかったというバックグラウンドの持ち主です。
甲種に対しての勉強期間は、約二週間。
終わってからですが、「もう少し、時間をとった方が、楽勝だった」と思いました。私の合格は、薄氷を踏む思いでしたので。
主として、通勤の電車内で勉強しました。片道1時間半くらいの。で、帰宅後意識を失うまで、とりあえず勉強してました。
使用したテキストは、そこらへんの書店で売っているのを一冊。
問題集は、試験形式のやつでそこらへんの書店で手に入る限りのを全部(確か、4社はやったと思う)。
最初は、主として、法令の暗記に精を出しました。
指定数量はもちろん、保安距離が必要なのはどんな取扱所等なのか、逆に移動タンク著蔵所には、どんな義務があるのか等々…を暗記しました。
で、あとは、ひたすら試験形式問題を解きまくりました。
試験自体の感想は、別記事でも書いたように、「市販のどんな問題集の問題よりも難しい問題が出題されている」です。
私は、市販の問題集では、全ての分野で8〜9割の正答率が、初見でも出せるようになっていましたが、実際の私の正答率は、法令96%、物理・化学60%、消火・性質65%というギリギリの線でした。ですから、受験される方は、真剣に取り組まれた方がよいと思います。甲種の合格率が大体、4割前後です。残りの6割の方が不合格になっておられます。で、自分には関係ないと思うかもしれませんが(私も関係ないと思っていましたが…)、実際、物理・化学で不合格になる方が多いというのも本当だろうと思います。ですから、物理・化学の対策も怠りなく実施する方がよいかと思います。
あと、消火・性質は、「運」の要素がかなり強いと思います。全てを覚えることは、きっと、不可能だろうと思います。が、とにかく沸点、融点、引火点、発火点等で、代表的なものをいくつか覚えて、あとは、繰り返し繰り返しテキストを見て、自分の中の情報を増やしていくという方法が良いかと思いました。
繰り返し言っておきますが、実際の甲種危険物取扱者試験は、市販の問題集の問題より難易度が高い問題が出題されています。ですから、気を抜かずにがんばることが大切かと思います。